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冬山 西穂高岳から奥穂高岳まで行くはずだった

 

日程                     20031229日から200411

メンバー              H(L),K山()

 

当初、深井さんを含めた3名で涸沢岳西尾根から奥穂へ行く予定であったが、出発の10日ほど前に深井さんが行けなくなり、Hさんと協議の結果(酒飲みツアーとするよりは)西穂から奥穂までの縦走に計画変更し行くことになった。慌しくミーティングを実施、計画を見直し、12月29日の出発日を迎えた。I井さんの見送りを受け、比較的空いている急行きたぐにで出発した。

 

 

12月30日

新穂高温泉で靴を履き替え計画書提出。間の岳とジャンダルムは怖いよとのこと。ロープーウェイで一路西穂登山口へ。車中から展望は利かなかった。この食堂では播隆汁(豚汁みたいな奴)の無料振る舞いをいただく。おいしい。ここから西穂山荘まで一時間強、平地はいいが登りは結構苦しい。

西穂山荘に11:15到着、ここから先はアイゼンを装着。天気は回復傾向であり、やっぱり登りは苦しくあげぎながら12:40に独標へ到着した。ここから先をHさん偵察するがいいテン場がなく、時間が早く風は強いが独標の上にテントを張ることにする。残置ハーケンや岩とシュリンゲでテントを固定しホッと一息。

だんだん天候も回復してきて、一杯する頃には明神岳から前穂,奥穂,ジャンから西穂,ピラミッドピークの稜線がすっきり見えるようになり最高の展望を満喫する。

西穂登山口10:00=西穂山荘11:1511:35=独標12:40

12月31日

4時起床、気温は−10℃と比較的暖かいが、天候は一転してガスだらけ。下界はよく見え、明神も何とか。しかし奥穂方面はガスの中。視界も利かず、この時点で縦走を断念、空身で西穂往復することにする。

7:00に出発、ここからの状態は、以前来たときの印象とはまったく違っていた。前にきたのは5年位前、晴天の中快適にやらしいとも思わずに西穂往復をした記憶がある。しかし今日は飛騨側から強風、地吹雪のように雹が左顔へ突き刺さり痛い。ピラミッドピーク手前の斜面はいやな感じの雪壁になっており、やだなぁと思いながら登り、7:30ピラミッドピーク到着。休むまもなく西穂を目指す。

ここから先は、ルートもわかりにくくなり、ペイント表示を探しながら進むことになる。ちょっとやらしい雪壁を登ったところで左へトラバース、岩場へと移動する。ここでペイントを確認後左へ回りこんだところに標識をつける。ここからどこでも登れそうな感じがするが、少し戻った岩場沿いに登るとペイントがあり、ルートが合っていることが判りホッ。ほどなく西穂山頂へ8:30到着する。

紅茶を飲みホッと一息。証拠の写真を撮り、足早に山頂を後にした。後から写真を見ると疲れきって雪だらけの姿が写っていた。ここからの下りは右顔を地吹雪が突き刺さり痛い。先ほどの岩場,雪壁を下り先に進むが、途中ルートが判らなくなり、ペイントがあるところまで戻ったりと、天候が悪いとこんなに苦労するのかと改めて感じた。

独標へ9:50到着、テント撤収し西穂山荘まで戻る。ここでも右顔を地吹雪が叩きつけ、視界もそんなに利かず、先に登ってきた人が残した竹さおがありがたい。西穂山荘へ11:15到着。時間は早いが下山するのはもったいないので隅のほうへ幕営した。西穂山荘まで遠かった。翌日は、ロープーウェイの下の千石尾根を下山しようということで、残ったアルコールを処分し、就寝。

独標7:00=西穂8:30=独標9:50/10:40=西穂山荘11:15

1月1日

6:00起床、かすんでいるが一部に青空が見えはじめる天候で、このまま下山はもったいないということで、もう一泊しよう。独標へ展望を楽しみに行こうという話も出たが、一昨年行けなかった焼岳を目指すことにする。

8:30にワカンをつけて出発、小屋周辺は道標もあり問題ない。上高地へ下る道と分かれてから道標が少なくなり、尾根を辿るといっても広く、ラッセルもありでなかなか距離が伸びない。この辺りは意外と道がくねくねしていてややこしいようだ。最初に結構下ったこともあり、戻る時間も考え10:00 槍見台手前のピークで引き返すことにする。

帰りは意外と早く、11:10にテン場へ到着する。時間が少し早いので、再び独標を往復、朝より天気は悪くなっているが昨日と比べ風も穏やかで、1時間半ほどで往復してしまった。

下山予定だったためアルコールがなく、どうせなら安いところに行こうということで新穂まで下山することにし、テント撤収。ロープーウェイ駅を目指し下山する。踏ん張りが利かず、下りは勢いで早足,登りは惰性で登り、40分ほどで駅に着いてしまう。下りのロープーウェイの中から見る千石尾根は、結構急斜面もあり下山するのは大変だったろうと思いながら新穂高温泉へ15:00到着した。

安房トンネル越えの松本行きバスが16:00にあることから急行ちくまで帰ろうということになり、慌しくバス停前の温泉へ入浴、松本行きバスの人となった。

松本駅でちくま発車時刻を見てびっくり。13:05発で7時間待ちであった。松本で入った北海道刺身居酒屋 魚萬は、明け方まで営業しているようであり、12:00頃まで居座ろうと話していたが、いつもの癖は抜けず、即効で飲むは食べるはで19:45頃には店を後にした。電車までの時間何すんねん。でも比較的安かったし、安い焼酎ボトルもありました。

出発まで待合室で過ごし、ちくまで帰阪、12日朝に帰宅したのは久しぶりでした。

西穂山荘8:30=槍見台手前10:00=西穂山荘11:10/11:30=独標12:25/12:35=西穂山荘13:10

 

今回トレーニング不足で体が重く、登りであえぐことが多くHさんに迷惑かけました。次回はしっかりトレーニングをして参加します。

 

 

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