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思えば遥々来たもんだ

八ヶ岳全山縦走

 

20021229日〜200312

メンバー:H,I,K()

 

2週間前に38℃台の熱が続き、会社を1週間休んだ。先週連盟の初級にくっついて八ヶ岳へ行く予定だったがキャンセルし、病み上がり(病み中?) の状態で足を引っ張りながらであったが、天候とメンバーに恵まれて無事当初の計画をほぼ達成することができた。

テキスト ボックス:


1月29日〜30日

大阪駅ホームは寒い。山屋の姿もあまり見かけず、もう少しゆっくり集合すればよかったと後悔。I井さんに見送りを受け、ちくまに乗車するも事故のため約1時間遅れて出発。塩尻に着く頃には遅れを取り戻しており予定通り寒い駅で2時間の待ちとなる。遅れたままでよかったのに…。

小淵沢でタクシーに「観音平」というと「無理」、行ける所までということで、林道ゲートまで行く。結構肌寒く、―5℃をさしていた。林道通しに行き、大きく林道を曲がる所から山道(といっても全く道が判らん)に入る。が左によりすぎたようで、観音平手前の富士見平に到着する。ここから見る富士山や南アルプスは圧巻であった。

テキスト ボックス:  
編笠山山頂にて
ここからわずかな踏み跡を頼りに登る。遠目に見たときは雪が意外と少ないように見えていたが、そんなことはない。

 

所々深みにはまり、あえぎながら登ると観音平からの道にトレースがあり、ここからトレースをたどって行けることになる。面白味はちょっと欠けるが体にはすこぶるいい。網笠山山頂直下は急登で、結構しんどい。あえぎながら山頂へ着くと、そこは展望は素晴らしいが風が強く、長居する気になれない。

青年小屋付近は風もなくテン場に最適だが、明日のことを考えてもう一頑張り。ノロシバ手前でアイゼンを付ける。ここから時より鎖場や雪壁を越えて権現小屋に到着する。小屋横を整地し幕営。南アのほうに沈む夕日が素晴らしかった。

大阪22:53=塩尻4:00/6:02=小淵沢 6:57=観音平ゲート7:20−富士見平8:40−雲海10:20−網笠山12:45/12:50−権現岳15:10

 

1月31日

昨夜は思ったほど風もなくよかったが、出発時はガスの中。権現岳頂上へ行ってもしょうがないのでパスし、先へと進む。名物61段のはしごは、途中から苦しくなり、やっと下にたどり着くとそこからのトラバースがやらしい。つかんでいるはしご付近まで続いてきていたIさんに思わず「早い」と怒鳴ってしまい、鎖もつかみながら無事通過。個人的には全行程中一番いやな所であった。キレット小屋付近は樹林帯。

しばらく行くと上から降りてくる人たちがいる。「雪がなくて歩きにくい」といっていた。確かに地面が露出しており歩きにくいが、こちらは登りなのでまだマシ。上部は簡単な岩場通過となり、いよいよ赤岳が眼前にそびえる。トラバースとかを経て文三郎からの道と合流するとそこは大賑わいの赤岳山頂。行きの電車でいっしょだった吹田労山の人たちもいた。頂上小屋前で休憩しようと移動すると、そこには主稜を登ってきたOWCCのA木パーティがいた。話し込んでいると初級登山学校メンバーを率いた瀧上さんも来られた。

地蔵尾根を下山するT上さん達と別れて(体調の悪いIさんはここから下山したそうだった)横岳を目指す。この頃から雲が結構出てきて、横岳に着く頃は完全に曇りで展望が望めない。横岳の下りもちょっといやらしい感じがした。辺りは夕方のように暗くなってきそうな感じがする中、硫黄岳へ到着。赤岳鉱泉へ下山するか先へ行くか、体調とかなり相談し悩んだ結果、夏沢峠側に下山決定する。夏沢峠はいい場所がなく、ちょっと先の樹林帯に幕営とする。

CS7:00−キレット小屋8:30−赤岳10:50/11:20−横岳13:10/13:20−硫黄岳14:30−夏沢峠15:05−樹林帯15:15

 

1月1日

あけましておめでとう。Iさんの体調もまあまあとのことで先を目指すことにする。当初幕営予定の根石山荘付近は風の通り道で、手前に幕営して正解だった。天狗岳は、反対側から登ってきた人もいて、結構にぎわっていたがガスの中。

西天狗岳を往復後、先を目指す。中山へ着く頃には展望も利くようになっており、南八ヶ岳方面もよく見えた。

麦草ヒュッテで飲み物を補給。途中の展望台から振り返ると、天狗岳,赤岳,権現岳,編笠山と辿ってきた山々がよく見え、遠くへ来たもんだと感じる。縞枯山山頂へはほぼ水平な登山道、向こうから来た登山者の最後尾を歩く人はどこか見覚えがある。・・あっ、Yさんだ。京都の人たち北横岳ヒュッテに宿泊予定で、ここまで来て、これから戻られるとのこと。

縞枯山荘が見え出した雨峠手前の樹林帯でYさんに別れを告げ幕営する。(ザックを解いて何かを探していると思ったら「アンパンやけど、よかったら」といわれた。・肴なら貰っていたかも(?)

 

CS7:15−根石岳8:00−天狗岳8:30/8:50−西天狗岳9:05/10−天狗岳9:25/30−中山峠10:05−高見沢小屋11:25/35−麦草峠12:30/40−茶臼山13:50−縞枯山14:25−雨峠手前15:00

 

1月2日

昨夜、雪が降ったようで積雪約5cm。朝方には星も見えており、天候はよさそう。昨夜はここから坪庭を通って下山といっていたが、計画通り蓼科山を目指し出発する。雨峠からの登りは思ったより急で、キックステップに意外と時間を取られる。この時点で蓼科山は諦める。

三つ山の登りでアイゼンを装着。急登では蹴り込んだ上部から新雪が崩れ、不安定な雪のつもり方であることが分かる(ここは樹林帯なので雪崩の心配はなさそうだが、広い雪面では要注意と思われた)。登り切ると風も出てきて、大きな石の重なった所のようでルートをはずすと落とし穴。Hさんが一回はまったが自力脱出、正規のルートに戻る手前で最後尾のIさんが落とし穴に見事はまり、自力脱出不可で駆け寄りザックごと引きずり出した。・・非常に危険だ。その後はルートを外すことなく三つ山山頂へ到着。ここからの下山口でちょっとした岩場通過をし樹林帯へ。ここで北横岳のほうから来たYさん達と出会い、ラッセルは終了。ほどなく坪庭との分岐に到着し、テルモスだけを持って北横岳を目指す。

山頂付近は風も冷たく、他のルートにはトレースが見られない。記念撮影と特製紅茶を飲み下山。ロープーウェイ駅までは思ったよりも長く感じた。すぐに来たロープーウェイに乗って下山。バスも割とすぐに来て茅野駅へ。

茅野駅で大阪への高速バスを聞くが予約でいっぱいとのこと。風呂に入り、昼食を摂って大阪へ。しなの自由席は結構いっぱいだったが何とか座れ、ビールで乾杯。名古屋できしめんを食べ新幹線で帰阪。

 

CS 6:45−三つ山8:45−坪庭分岐9:15−横岳9:45−坪庭分岐10:15−ロープーウェイ駅10:35/40=山麓駅10:50/11:10=茅野12:10/15:01=塩尻15:35/48=名古屋 =新大阪




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