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メンバー H,I,Y,T,K

 

5月2日 いざ、信州へ

3台の車に分乗して信州へと向かう。我々の車は阪急池田駅に6:30集合し出発。既に高速道路は、渋滞が始まりつつあった。途中、森ノ宮を出発したT号が京都東付近でパンクとのこと。運が悪い?それとも厄払い?北陸道に入ってすぐの賤ヶ岳SAで約1時間待っていたN号と合流、先へと向かう。

徳光SAでダイレクト尾根メンバーがT号へ集結,有磯海SAでパンクも修理し大谷原へと向かう。途中、大町手前のジャスコでお買い物,スキー場のある山越えで大谷原へ15:15到着する。

借りている神戸大学の小屋前に車を止め、身支度をし西俣出合いへ向かい、16:30過ぎに到着,幕営し夕食とする。

5月3日 ダイレクト尾根へ

3:00前起床、何とか天気はもっているようだ。早速朝食を食べ、慰霊碑に無事の山行をお祈りして出発。最初はヘッドランプをつけていたが、すぐに不要となるくらい明るくなってくる。堰堤を3つ越した辺りから勾配も急になってくる。赤岩尾根も見え、Hさんが30年前の遭難時の場所について説明してくれる。2時間ほど登ったところで休憩。鎌尾根とダイレクト尾根に2時出発で登ると言っていた先行パーティ(後に淀屋橋労山と判明)が二手に分かれて登っていくのが見える。右手の広いルンゼ上の雪壁をルートは辿っているが、先行パーティのトレースがあり、特に問題となるところはない。ただ、体が重くHさんから引き離されていくだけ。斜度は45度くらいか?稜線に出たところで左にルートを取り、更に雪壁を登ると岩が露出しているところがあり、そこで先行パーティ(淀屋橋)とHさんが休憩していた。少し遅れてTさんたちも到着。

ここから左手の雪壁に出て更に登り、稜線上左の草付きから登ると淀屋橋の更に先行するパーティがザイルを出していて、ラストが登るところであった。周りの状況から尾根上部に見えていた岩壁を雪伝いに左へトラバースするところのようだ。淀屋橋もブッシュに確保点を取りザイルを出す準備をしている。この先、右手にトラバース4mした後岩を回り込み上へと伸びている雪壁を登るようだが、回り込む先の雪壁の下を見ると結構急勾配で、滑ったら停まりそうもない。Hさんが回り込む岩のところまで見に行き、ザイルを出して登るよう指示し、自分は確保なしで登っていってしまった。淀屋橋が登った後、Yさんが登ってきて、先頭を譲り、正面のブッシュでKが確保、先に登ってもらう。Tさん,IさんのFIXザイルで登ってもらい、ラストに登る。雪が緩み気味であるほかは大きな問題なく通過。そこから更に左から回り込むようにルートが伸びており、もう1ピッチザイルが張られていた。そのままブッシュ帯へ突入し、少し木登りした後左手の雪面へ出る。少し先でYさんとIさんが休んでいた。少しガレ場を左上し、角度のだいぶ緩くなった雪面を登ると、ほどなく山頂へ到着した。

風があり少し肌寒いが休憩をし、高千穂組と無線交信をする。四畳半手前で休憩中とのこと。会社からFOMAを持ってきているので山頂からテレビ電話をと思っていたが、圏外で残念。爺ケ岳方面や何故か残雪が少ない五竜岳,剣岳から北方稜線にかけてとよく見える。

時間が早いので北峰を往復しようということになり、下りの膝をかばって待っているというTさんを残し、空身で出発。北峰で記念写真を撮り1時間半ほどで戻ってくる。

雲行きも怪しくなってきたので下山を開始する。鎌尾根の取り付きは判ったが、結構な雪壁となっている。念のためザイルで確保し通過。辺りはガスも濃くなってきている。少し先を先行していた淀屋橋は右手の谷筋へルートを取り下山しているようだ。我々はガスが濃くなってきているので尾根伝いに下山することにする。鎌尾根自体は急な雪壁が続く感じだが、雪が腐ってきており、慎重に下る。途中、尾根伝いより右手から回りこめそうなところがあり降りてみるが、どんどん谷へ下っており、その先には大きなシュルンドが口をあけていた。ザイルを出してHさん先行で偵察に行くが、シュルンドをかなり回り込まないと右手の谷にも出られないようであり、やっぱり尾根伝いが良いということで引き返すことに決定。小雨もぱらつき出す中、尾根へ戻ると、その先は大したことなく、後はひたすら下るのみ。右の谷方面へ落石の音が響き渡っている。谷に下りなくて良かった。ダケカンバの樹から右手のルンゼ状の斜面を降りていると向かいの尾根を登っている二人組と出会う。ルートを間違えて登り返しているのでは?と思われたが、単に遊んでいるだけのようだった。この急な斜面を降りると、場所がようやく判った。もうすぐダイレクト尾根との分岐のところだ。ピッチも上がり、西股まで一気に下る。

西俣では地元のおっちゃん(?)に見えるK川さんが待っていた。

雨も降り出し、早々に小屋へ逃げ込もうとテントを撤収。出発する頃には雨もあがり、行きしなよりもかなり速いペースで大谷原へ到着。神戸大の小屋へと向かった。

夕食は、高千穂組が用意してくれた山菜類のてんぷらで、おいしくてんぷらやビールなどをいただきました。

BC /4:15

取り付きルンゼ 6:15

鹿島槍南峰 9:45/10:05

鹿島槍北峰 10:40/10/50

鹿島槍南峰 11:30

西俣 15:00

5月4日 温泉から樹里家

予報と降り夜から雨だったようだが、小屋はやっぱりいい!小屋を片付け、ペンション樹里家へ向け出発。樹里家で割引券をいただいた五郎の湯で温泉につかり、気分は山モードから観光モードへ。それにしてもよく降る雨だ。

テレキャビンの駅のほうでカタクリ祭り(?)をやっているとのことで見に行ったりしてゆっくり時間を過ごた。夕方からビールにワインに日本酒に焼酎にと、どこにそんなに入るのという消費ぶり。30年前の遭難時にお世話になった尾沢さんのお話も聞け、夜は久々に山の歌を歌うなど楽しい一時を過ごしました。

 

5月5日 帰阪

尾沢さんの朝採りコゴミを朝食と共にいただき大満足。道路が混む前に出ようということで8:30には出発。北陸道もそうだが、名神も渋滞らしい渋滞はなく16:30頃に中環沿いのモノレール柴原駅にて解散、明るいうちに帰宅した。

ダイレクト尾根自体は短く、特に難しいところはありませんでしたが、下りの鎌尾根はガスと腐った雪もあり、緊張しました。後半天気が崩れましたが登っているときは何とか雨も降らず、剣岳方面の展望も楽しめよい山行でした。

 

 

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