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白馬主稜〜唐松岳

 

 


5月2日〜6日

メンバー:K山L,ISL,H,Y純,F

 

何年か前に行った白馬主稜。今回は、唐松岳まで縦走しました。

 

5月2日

大阪駅に21:30集合だが、すでにYさんが来られていた。すでに満席の予感がする列が形成されようとしていた。急行きたぐに入線するもFさんが来ぬ。周囲の人に申し訳ないがすぐそこにいることにして座席をキープ。結局通路も大混雑。京都でも人が乗り切れず9分遅れの出発となった。同一コースを行くはずだった雑木の会は、唐松までの縦走から白馬大池への下山にコース変更したとのこと。少し寂しいか?

5月3日

糸魚川で降りるのも一苦労。大糸線は1両しかなくここも満員。アプローチが疲れる。白馬駅で準備をし、タクシーで猿倉へ。途中白馬が良く見えるところで写真をとらせてもらった。

猿倉は、例年より雪が多く、駐車スペースも少ない模様。大雪渓パーティの車も見当たらないが、とりあえず馬尻目指し歩きだす。馬尻では小高い丘の上にテントが数張り見えた。主稜を目指して歩いていると突然大きな声で声を掛けられた。大雪渓パーティーだ。荷物を降ろし、近寄り声を掛け合う。ビールの差し入れまで頂き、記念撮影の後主稜に向け出発。

天気も良く急勾配のため、暑く,苦しく,汗が止まらない。何とか8峰へ登りつく。この方角から見る杓子岳は、かっこいい。いよいよ雪稜の始まり、一応ゼルプストも着け出発する。

テキスト ボックス:  
白馬主稜から杓子岳
ところどころシュルンドも越えながら高度を稼ぐ。6峰辺りの急斜面では、念のためザイルを出し突破。Hさん、トップご苦労様です。ここを越えると幕営場所が気になりだす。よいところがあればと思うが、稜線は割と細く、遠めに期待しながら行くと狭い頂と、なかなか良い場所がない。4峰辺りで少しましなところに到着。先行パーティは次の頂辺りを進んでいる。Yさんが先を偵察に行ってくれ、そっちのほうがよいとのこと。早速整地を行うと、立派なテントサイトが出現した。差し入れ&隠し持ってきたビールで乾杯。やっぱり寝不足で、この行動時間はキツイ。

糸魚川駅=白馬駅=猿倉8:30/45−馬尻10:10/25−8峰12:20/40614:00−4峰15:00

テキスト ボックス:  
白馬主稜を行く
5月4日

明るくなると同時に行動開始、日の出も拝めた。今日は我々が先行だ。雪稜を登っていくと少し広いところに出る。どうも2峰辺りのようだ。ここから最後の雪壁だが、最初はたいした勾配ではない。先頭は、Hさんで、快調に高度を稼ぐ。最後は70度くらいの急斜面。Hさん、難なく超え山頂へ。続くFさん、雪を一杯落としてくれるがなかなか先に進まん。下からYさんの激励,上からHさんのお助け紐で突破。急斜面を抜けると、そこは山頂。一般ルートからの人が写真をとってくれる。スマートに登らんと。

山頂は、黒部側からの風が強く、一気に寒くなる。長居は無用で写真を撮り早速小屋目指して下山。白馬館でビールを調達し、先を急ぐ。杓子岳は、やっぱり登らんと。山頂から杓子尾根を登るパーティが見えた。白馬鑓ケ岳を越えると程なく天狗山荘へ到着。今日はここまでの計画だが、時間は充分早いので先へ進むことに。すぐに天狗の頭に到着、ここから天狗の大下りだ。この下りは、雪も少なく、アイゼンのまま下るのはつらい。途中唐松からのパーティとすれ違うが、ここまで5時間くらいかかったとのこと。少し不安になりながら不帰キレットへ。

不帰1峰は、黒部側から難なく通過。最大の難所2峰は、最初は、簡単な岩場。はしごを渡しているところも通過し、先を見ると不安定な雪が岩に貼りついている。あれ行くのぉ?ザイルを出し、Hさんに先行してもらう。雪質はましなようで、OKのコール。雪が崩れなければ問題ないところだが、やっぱり気持ち悪かった。その先をしばらく行くと単独行の人が待っていた。ルートがわからないとのこと。道標では少し亀裂の入った雪の上をトラバースしていくようだが、さっき以上に気持ち悪い。Yさんが右手の岩場を空身で偵察。何とか抜けきれそうとのことで、Hさんに確保してもらい、もろい岩場を登っていく。ザイルをフィックスし、先を偵察。右に回りこみ気味にいくと抜けられそうだ。少し登ると残置ハーケンが売ってあった。Yさんが登ってきたので、確保をお願いし登っていく。下から見ると左に抜けるのがよさそうだったが、行ってみるとまっすぐがよさそう。残り少ないシュリンゲで念のためランニングをとりながら登っていくと鎖が見え,ペンキ跡が見え,縦走路に飛び出した。ザイルをフィックスし、後続を待つ。ここからすぐに2峰北峰へ。この先もう一山あるかと思ったが難なく2峰南峰経到着。唐松までいけるかとも思ったが、Iさんの泣きが入り(失礼、時間的に幕営場所を探す時間でした)、3峰手前の岩陰を整地し、幕営とした。いやぁー、ビールを多めに買っとてよかった。

4峰/4:35−白馬岳5:50−白馬小屋6:05−杓子岳7:25/50−鑓ケ岳8:55−天狗平9:45/10:10−天狗の頭10:40−天狗の大下り12:15−不帰二峰北峰15:20−南峰15:35−鞍部16:00

5月5日

今日は少しゆっくり起床。テントから日の出を見る。もう少し天候が崩れるかと思ったが意外と天気。不帰3峰は、いつのまにか通過。唐松岳へ予想より早く到着した。

ここから八方尾根を下山。途中、昨日まで歩いてきた山々が良く見え、良く歩いたなぁと自己満足。途中、今宵のお宿、樹里家の予約を入れ、最後は惰性で下山。時間も早いので、抵抗勢力を押さえ込みリフトには乗らずスキー場を歩いて下る。ゴンドラは、途中から雪もなくなることもあり、迷わず乗車。山麓駅ではスキー客が登ろうとしているところであり、次から次へと沸いてきていた。まだ9時台だもんね。

タクシーで樹里家へ。お庭に濡れものを干させていただき、歩いて十郎の湯へ。道がわからず、結局国道周りと遠回りしてしまった。なんとか到着し、温泉へ。

3日間の汗を流し、休憩室で乾杯。Y本さんから電話が入るも、温泉に入ったことをなかなか信用して貰えない。向こうもこれから温泉とのこと。帰りは、お寺の脇を抜け、近道を探しながら行くと、何とか帰り着いた。樹里家でもおいしい生ビールをいただきました。

大雪渓パーティ,五竜からの縦走パーティも合流し、夜は楽しく交流会。

鞍部/5:50−三峰6:10−唐松岳6:25−第3ケルン8:20−八方池山荘8:50−兎平9:30=八方9:50=樹里家

5月6日

朝食後、我々は帰るだけなのでゆっくりくつろぐ。Hさんは、どこかからコゴミを採取してきた。早速湯がき、調理する。いやぁ、摘みたてコゴミはおいしい。大糸線の電車時刻からあわただしく撤収。濱田さん、大変お世話になりました。

途中、松本で昼食後大阪へ。臨時しなのに乗車したため、大きな混雑に巻き込まれず名古屋へ。男性陣は新幹線で,女性陣はローカル線で帰阪。天候にも恵まれ、楽しい山行ができました。

裏話は別途(記 K山)

 

 

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