西淀川勤労者山岳会の山行記録 2021年  滋賀 繖山

ハイキング例会 滋賀 繖山 JYさん 2021年12月5日(日) 晴れ 参加;7人
<コースタイム> 歩行5時間40分(休憩含む)9.5km 
JR安土駅9:03−(舗装道路・階段上り)−9:45桑実寺−10:38観音寺城本丸・城跡めぐり11:15−11:17観音寺−11:37繖山頂上−11:55〜12:25昼食
−12:55雨宮神社−13:45北向岩屋十一面観音−14:45JR能登川駅

繖山(きぬがさやま・別名:観音寺山)はヤマケイの古いガイドブックに載っていた初級のハイキングコースだ。
――が、調べて行く内に、北へ延びる稜線歩きは、東近江周辺の山々の眺めが素晴らしい事、
又、繖山も「日本五大山城」の一つでその遺構が随所に見られる事等々、
魅力ある山域に思われて来た。当初の初級コースよりルートを延ばし「チョッと欲張りコース」にした。

9:03 安土駅スタート。
「表参道入口」までタクシーを予定していたが、事前のタクシー会社の説明と違い、車が確保できない事に。
「桑の実寺コース」で徒歩にて繖山を目指す事にした。こちらの方がチト厳しいがその分、おサイフには優しい。(笑い) 風は冷たいが天気は上々。市街地を歩く事40分で桑の実寺山門へ。
古色蒼然とした石段をあえぎあえぎ登り、10時前、桑の実寺に到着。
こじんまりとした寺ながら、建立された当時(南北朝時代)そのままの姿で現在に至るとか、
「よくもこの令和の今日まで…。」と感心する。
石段はなおも続き山中に入って行った。
10:38「観音寺城本丸」跡着。
記念写真を撮り「平井丸(家来の家)」跡へ進んだ所で、お城めぐりツアーの一行に出会う。
下見で行きそびれた「大石垣」への行き方を尋ねると、案内の方がパンフレットを添えて丁寧に教えて下さった。
急な山道を下ると、いくつもの大岩が露出した(これが大石垣?)山腹に着いた。
西面が明るく開け、近江平野が一望できる。新幹線が線を引くように通過して行った。
「観音寺城」と書かれた幟(のぼり)が風にはためいている…。足を延ばした甲斐があった。
その後、西国三十三ヵ所霊場・観音正寺に寄り道し、約20分の登りで11:37繖山に到着。
あまり眺望はないが、ここから西に尾根伝いで安土山(城)へ行ける。
私達は猪子山を目指し北上だ。
繖山から歩く事30分、縦走路から左に少し入った所に露岩がある。
西の湖・出島のように突き出した安土山・琵琶湖周辺の山々等、眺めが素晴らしく、
「岩に腰掛け昼食を…」と予定していたが、残念!今日は西からの冷たい風がまともだ。
第二候補の休憩ポイントも先客あり。
11:55風を避け、灌木の後ろに腰をおろし昼食
。 ここからは緩やかな稜線の上り下りが続く。
時折、西北に伊吹・霊仙、東面に鈴鹿の山々が望める。いずれも頂上は白く雪がついている。初冬だ。
12:55雨宮龍神社到着。急な石段を登り切ると、小さいながら立派な社があった。施された彫刻が緻密だ。
猪子山へは小ピークが2〜3あるが、それらしき地点はあっても標識はない。
「ン、ここかナ?」といった感じで通過する。
今回は下見と逆で安土から能登川へ北上するコースを取った。能登川駅は快速が停まる事、もう一つ不純な理由(居酒屋がある!)によるものだが、
結果、階段は下りが多く助かった。それでも延々と続く階段を見下ろすとイヤになる。
いい加減くたびれた頃、猪子山を.通過、北向岩屋十一面観音はもう直ぐだ。
岩屋観音到着13:45。朱塗りの美しいお堂の奥に岩屋があり、石造の観音様が祀ってあった。
ここからの眺めも素晴らしい。稜線を挟み西側は琵琶湖方面、東側は鈴鹿方面の山並みが延々と連なる。ひととき地図を広げ山座同定をする。
観音堂からの下りは今年最後になるだろうか、西日を浴び、紅葉が燃えるように紅く輝いていた。